首页 分享 松尾芭蕉の俳句

松尾芭蕉の俳句

来源:花匠小妙招 时间:2026-02-16 01:41
ホーム作品集松尾芭蕉の俳句

松尾芭蕉の俳句

2021年3月11日 2021年3月20日

松尾芭蕉の俳句古池や蛙飛びこむ水の音旅に病で夢は枯野をかけ廻る海くれて鴨のこゑほのかに白し雲の峰いくつ崩れて月の山姥桜さくや老後の思ひ出年は人にとらせていつも若夷花の顔に晴うてしてや朧月盛なる梅にす手引風も哉あち東風や面々さばき柳髪餅雪をしら糸となす柳哉花にあかぬ嘆やこちのうたぶくろなつちかし其口たばへ花の風うかれける人や初瀬の山桜糸桜こやかへるさの足もつれ風吹けば尾ぼそうなるや犬櫻春立とわらはも知やかざり縄きてもみよ甚べが羽織花ごろも花にいやよ世間口より風のくち植る事子のごとくせよ児櫻目の星や花をねがひの糸櫻天びんや京江戸かけて千代の春此梅に牛も初音と鳴つべし我も神のひさうやあふぐ梅の花門松やおもへば一夜三十年大比叡やしの字を引て一 霞猫の妻へついの崩れより通ひけり竜宮もけふの塩路や土用干先しるや宜竹が竹に花の雪庭訓の往来誰が文庫より今朝の春かぴたんもつくばはせけり君が春大裏雛人形天皇の御宇とかや初花に命七十五年ほど発句也松尾桃青宿の春阿蘭陀も花に来にけり馬に鞍草履の尻折てかへらん山櫻於春々大哉春と云々花にやどり瓢箪斎と自いへり餅を夢に折むすぶ歯朶の草枕藻にすだく白魚やとらば消ぬべき盛じや花に坐浮法師ぬめり妻山吹の露菜の花のかこち顔なるや摘けんや 茶を凩の秋ともしらでばせを植てまづにくむ荻の二ば哉餅花やかざしにさせるよめが君待花や藤三郎がよしの山花に酔り羽織着てかたな指女二日酔ものかは花のあるあいだ梅柳さぞ若衆哉女かな袖よごすらん田螺の蜑の隙をなみ艶奴今やう花にらうさいすうぐひすを魂にねむるか嬌柳花にうき世我酒白く食黒しはる立や新年ふるき米五升元日やおもへば淋し秋の暮おきよおきよわが友にせむぬるこてふ蝶よてふよ唐土のはいかい問む山は猫ねぶりていくや雪のひま我ためか鶴はみのこす芹の飯誰が聟ぞ歯朶に餅おふうしの年  野ざらし子の日しに都へ行ん友もがな旅がらす古巣はむめに成にけり春なれや名もなき山の薄霞  野ざらし初春先酒に梅売にほひかな世ににほへ梅花一枝のみそさざい水とりや氷の僧の沓の音梅白し昨日や鶴を盗れし樫の木の花にかまはぬ姿かな我がきぬにふしみの桃の雫せよ山路来て何やらゆかしすみれ草辛崎の松は花より朧にてつつじいけて其陰に干鱈さく女菜畠に花見がほなる雀哉命二つの中に生たる櫻哉船足も休む時あり濱の桃蝶の飛ばかり野中の日かげ哉幾霜に心ばせをの松かざり古畑や薺摘行男どもよくみれば薺花さく垣ねかなまふくだがはかまよそふかつくづくし煩へば餅をも喰はず桃の花観音のいらかみやりつ花の雲やまざくら瓦ふくもの先ふたつ古巣只あはれなるべき隣かな地にたふれ根により花のわかれかな花咲て七日鶴見る麓かな古池や蛙飛こむ水のおと誰やらが形に似たりけさの春忘るなよ藪の中なるむめの花さとのこよ梅おりのこせうしのむち蠣よりは海苔をば老の売もせで花にあそぶ虻なくらひそ友雀鸛の巣もみらるる花の葉越かな鸛の巣に嵐の外のさくら哉花の雲鐘は上野か浅草歟永き日も囀たらぬひばり哉原中や物にもつかず鳴雲雀笠寺やもらぬ崖も春の雨二日にもぬかりはせじな花の春春たちてまだ九日の野山かなあこくその心もしらず梅の花枯芝やややかげろふの一二寸手鼻かむ音さへ梅のさかり哉梅の木に猶やどり木や梅の花紙ぎぬのぬるともをらん雨の花此屋のかなしさ告げよ野老堀盃に泥な落しそむら燕物の名を先とふ蘆のわか葉哉いも植て門は葎のわか葉哉のうれんの奥物ぶかし北の梅神垣やおもひもかけず涅槃像御子良子の一もと床し梅の花何の木の花とはしらず匂哉はだかにはまだ衣更着のあらし哉初桜折しもけふは能日なり丈六にかげろふ高し石の上香ににほへうにほる岡の梅のはなさまざまの事おもひ出す櫻かな花をやどにはじめをはりやはつかほどこのほどを花に礼いふわかれ哉よし野にて櫻見せふぞ檜の木笠春の夜や籠り人ゆかし堂の隅雲雀より空にやすらふ峠哉竜門の花や上戸の土産にせん酒のみに語らんかかる滝の花はなのかげうたひに似たるたび寝哉ほろほろと山吹ちるか滝の音桜がりきどくや日々に五里六里日は花に暮てさびしやあすならふ扇にて酒くむかげやちる櫻声よくはうたはふものをさくら散春雨のこしたにつたふ清水哉花ざかり山は日ごろのあさぼらけちちははのしきりにこひし雉の声行春にわかの浦にて追付たり猶見たし花に明行神の顔草臥て宿かる比や藤の花叡慮にて賑ふ民の庭竈よもに打つ薺もしどろもどろ哉物好や匂はぬ草にとまる蝶鐘消て花の香は撞く夕哉元日は田ごとの日こそこひしけれかげろふの我肩に立かみこかな紅梅や見ぬ恋作る玉すだれむぐらさへ若葉はやさし破れ家うたがふな潮の花も浦の春草の戸も住替る代ぞひなの家鮎の子のしら魚送る別哉行春や鳥啼魚の目は泪糸遊に結つきたる煙哉入かかる日も程 々に春のくれ鐘つかぬ里は何をか春の暮入あひのかねもきこへずはるのくれ薦を着て誰人います花のはるくさまくらまことの華見しても来よ獺の祭見て来よ瀬田のおくうぐひすの笠おとしたる椿哉木のもとに汁も鱠も櫻かな畑打音やあらしのさくら麻かげろふや柴胡の糸の薄曇土手の松花や木深き殿造り似あはしや豆の粉めしにさくら狩り春雨やふた葉にもゆる茄子種此たねとおもひなこさじとうがらし種芋や花のさかりに売ありく一里はみな花守の子孫かや蛇くふと聞けばおそろし雉の声ひばりなく中の拍子や雉子の声てふの羽の幾度越ゆる塀のやね君やてふ我や荘子が夢心四方より花吹入てにほの波行春を近江の人とおしみけるひとり尼わら家すげなし白つつじ大津絵の筆のはじめは何仏木曾の情雪や生ぬく春の草梅若菜まりこの宿のとろろ汁やまざとはまんざい遅し梅花月待や梅かたげ行小山伏不精さやかき起されし春の雨山吹や笠に指すべき枝の形りのみあけて花生にせん二升樽としどしや櫻をこやす花のちり暫は花の上なる月夜かな麦めしにやつるる恋か猫の妻闇の夜や巣をまどはしてなく鵆山吹や宇治の焙炉の匂ふ時衰や歯に喰あてし海苔の砂梅が香やしららおちくぼ京太郎人も見ぬ春や鏡のうらの梅うらやましうき世の北の山櫻鶯や餅に糞する縁のさき此こころ推せよ花に五器一具猫の恋やむとき閨の朧月かぞへ来ぬ屋敷屋敷の梅やなぎ花にねぬ此もたづひか鼠の巣両の手に桃とさくらや草の餅年々や猿に着せたる猿の面蒟蒻にけふは売かつ若菜哉春もややけしきととのふ月と梅はつむまに狐のそりし頭哉白魚や黒き目を明く法の網蒟蒻のさしみもすこし梅の花当皈よりあはれは塚の菫草鶴の毛の黒き衣や花の雲蓬莱に聞かばや伊勢の初便一とせに一度つまるる菜づなかなむめがかにのつと日の出る山路かなはれ物にさはる柳のしなへ哉梅が香に昔の一字あはれ也からかさに押しわけみたる柳かな八九間空で雨ふる柳哉春雨や蓬をのばす艸の道四つごきのそろはぬ花見心哉花見にとさす船遅し柳原青柳の泥にしだるる塩干かな春雨や蜂の巣つたふ屋ねの漏顔に似ぬ発句も出よ初ざくら雪間より薄紫の芽独活哉梅がかや見ぬ世の人に御意を得る春の夜は桜に明てしまひけり蝙蝠も出よ浮世の華に鳥春雨や蓑吹かえす川柳雀子と声鳴かはす鼠の巣古川にこびて目を張柳かな子に飽くと申す人には花もなし鶯や柳のうしろ藪のまへむめが香に追もどさるる寒さかな前髪もまだ若艸の匂ひかな此槌のむかし椿歟梅の木歟苔汁の手ぎは見せけり浅黄椀まとふどな犬ふみつけて猫の恋葉にそむく椿や花のよそ心咲乱す桃の中より初桜奈良七重七堂伽藍八重ざくら西行の菴もあらん花の庭かげきよも花見のざには七兵衛蝶鳥のうはつきたつや花の雲世にさかる花にも念仏申けりちるはなや鳥も驚く琴の塵五月雨に御物遠や月の皃降音や耳もすふ成梅の雨杜若にたりやにたり水の影夕皃にみとるるや身もうかりひよん夕皃の花に心やうかりひよん岩躑躅染むる涙やほととぎ朱しばしもまつやほととぎす千年五月雨も瀬ぶみ尋ぬ見馴河なつ木立はくやみ山のこしふさげうつくしき其ひめ瓜や后ざねたかうなや雫もよゝの篠の露山のすがた蚤が茶臼の覆かな富士の山蚤が茶臼の覆かな雲を根に富士は杉なりの 茂かな命なりわづかの笠の下涼み夏の月ごゆより出て赤坂や富士の風や 扇をのせて江戸土産百里来たりほどは雲井の下涼またぬのに菜売に来たか時鳥あすは 粽難波の枯葉夢なれや五月雨や竜灯揚る番太郎近江蚊屋汗やさざ波夜の床梢よりあだに落けり蝉のから水むけて跡とひたまへ道明寺あやめ生り軒の鰯のされかうべ菖蒲生けり去年の鰯の髑髏五月の雨岩ひばの緑いつ迄ぞ郭公まねくか麦のむら尾花五月雨に鶴の足みじかくなれり愚にくらく棘をつかむ蛍哉闇夜きつね下ばふ玉真桑夕皃の白く夜の後架に帋燭とりてほととぎす正月は梅の花咲けり清く聞ん耳に香焼て郭公椹や花なき蝶の世すて酒青ざしや草餅の穂に出つらん馬ぼくぼく我をゑに見る夏野哉忘れずは佐夜の中山にて涼め時鳥鰹を染にけりけらし雪の中は昼顔かれぬ日影哉昼顔に米つき涼むあはれ也戸の口に宿札なのれほととぎす杜若われに発句のおもひありいざともに穂麦喰はん草枕梅こひて卯花拝むなみだ哉団扇もてあふがん人のうしろむき白げしにはねもぐ蝶の形見哉おもひ立木曾や四月のさくら狩牡丹蘂ふかく分出る蜂の名残哉鳥さしも竿や捨けんほととぎす行駒の麦に慰むやどり哉山賎のおとがい閉るむぐらかな夏衣いまだ虱をとりつくさずほととぎすなくなくとぶぞいそがはし卯花も母なき宿ぞ冷じき五月雨や桶の輪きるる夜の声髪はえて容顔蒼し五月雨五月雨に鳰の浮巣を見に行む鰹売いかなる人を酔すらんいでや我よきぬのきたりせみごろも酔て寝むなでしこ咲る石の上瓜作る君があれなと夕すずみさざれ蠏足はひのぼる清水哉一つぬひで後に負ひぬ衣がへ灌仏の日に生れあふ鹿の子哉若葉して御めの雫ぬぐはばや鹿の角先一節のわかれかな二俣にわかれ初けり鹿の角杜若語るも旅のひとつ哉蛸壺やはかなき夢を夏の月月はあれど留主のやう也須磨の夏月見ても物たらはずや須磨の夏須磨のあま矢先に鳴くか郭公ほととぎす消行方や嶋一つかたつぶり角ふりわけよ須磨明石須磨寺やふかぬ笛きく木下やみ海士の顔先見らるるやけしの花足洗てつゐ明安き丸寐かな有難きすがた拝まんかきつばた花あやめ一夜にかれし求馬哉此ほたる田ごとの月にくらべみん世の夏や湖水にうかぶ波の上五月雨にかくれぬものや瀬田の橋めに残るよしのをせたの 蛍哉艸の葉を落るより飛蛍哉海ははれてひえふりのこす五月哉皷子花の短夜ねぶる昼間哉夕がほや秋はいろいろの瓢かなひるがほに昼寐せうもの床の山無き人の小袖も今や土用干やどりせむあかざの杖になる日まで夏来てもただひとつ葉の一葉哉城あとや古井の清水先問む撞鐘もひびくやうなり蝉の声山陰や身を養はん瓜畑もろき人にたとへむ花も夏野哉此あたり目に見ゆるものは皆涼し又やたぐひ長良の川の鮎なますおもしろうてやがて悲しき鵜舟哉南もほとけ艸のうてなも涼しかれ瓜の花雫いかなる忘れ艸ふくかぜの中をうを飛御祓かな結ぶより早歯にひびく泉かなあらたうと青葉若葉の日の光暫時は滝にこもるや夏の初ほととぎすうらみの滝のうらおもて秣負ふひとを枝折の夏野哉山も庭にうごきいるるや夏ざしき木啄も庵はやぶらず夏木立田や麦や中にも夏のほととぎす汗の香に衣ふるはん行者堂夏山に足駄をおがむ首途哉野をよこに馬牽むけよ郭公落くるやたかくの宿の郭公湯をむすぶ誓も同じ石清水石の香や夏草赤く露あつし田一枚植て立去る柳かな西か東か先早苗にも風の音早苗にも我色黒き日数哉風流の初やおくの田植うた関守の宿を水鶏にとはふもの世の人の見付ぬ花や軒の栗かくれ家や目だたぬ花を軒の栗五月雨は滝降うづむみかさ哉早苗とる手もとやむかししのぶ摺笈も太刀も五月にかざれ帋幟弁慶が笈をもかざれ帋幟桜より松は二木を三月越し笠嶋はいづこ五月のぬかり道あやめ草足に結ん草鞋の緒嶋じまやちぢにくだきて夏の海夏草や兵共がゆめの跡五月雨の降残してや光堂蛍火の昼は消つつ柱かな蚤虱馬の尿する枕もと涼しさを我宿にしてねまる也這出よかひやが下のひきの声まゆはきを俤にして紅粉の花閑さや岩にしみ入る蝉の声さみだれをあつめて早し最上川水の奥氷室尋る柳哉風の香も南に近し最上川有難や雪をかほらす南谷涼しさやほの三か月の羽黒山雲の峰幾つ崩て月の山語られぬ湯殿にぬらす袂哉めづらしや山をいで羽の初茄子暑き日を海に入れたり最上川象潟や雨に西施がねぶの花ゆふばれや桜に涼む波の花汐越や鶴はぎぬれて海涼しあつみ山や吹浦かけて夕すずみ初真桑四にや断ん輪に切ん小鯛さす柳涼しや海士がつま風かほるこしの白根を国の花夏艸に富貴を餝れ蛇の衣夏艸や我先達て蛇からむ先たのむ椎の木も有夏木立夕にも朝にもつかず瓜の花日の道や葵傾くさ月あめ曙はまだむらさきにほととぎす橘やいつの野中の郭公ほたる見や船頭酔ておぼつかな己が火を木々の蛍や花の宿わが宿は蚊のちひさきを馳走也頓て死ぬけしきは見えず蝉の声京にても京なつかしやほととぎす川かぜや薄がききたる夕すずみ我に似るなふたつにわれし真桑瓜うきふしや竹の子となる人の果嵐山藪の茂りや風の筋柚の花や昔しのばん料理の間ほととぎす大竹藪をもる月夜たけのこや稚き時の絵のすさびうき我をさびしがらせよかんこどり手をうてば木魂に明る夏の月一日一日 麦あからみて啼雲雀能なしの寝たし我をぎやうぎやうし五月雨や色帋へぎたる壁の跡粽結ふかた手にはさむ額髪みな月はふくべうやみの暑かな風かほる羽織は襟もつくろはず杜鵑鳴音や古き硯ばこ鎌倉を生て出けむ初鰹ほととぎす啼や五尺の菖草水無月や鯛はあれども塩くじら唐破風の入日や薄き夕涼破風口に日影やよはる夕涼み篠の露袴にかけししげり哉郭公声横たふや水の上風月の財も離よ深見艸雨折々思ふ事なき早苗哉旅人のこころにも似よ椎の花椎の花心にも似よ木曾の旅うき人の旅にも習へ木曾の蝿夕顔や酔てかほ出す窓の穴子ども等よ昼皃咲きぬ瓜むかん窓形に昼寐の台や簟寒からぬ露や牡丹の花の蜜木がくれて茶摘も聞やほととぎす卯の花やくらき柳の及ごし紫陽花や藪を小庭の別座敷麦の穂を便りにつかむ別かな目にかかる時やことさら五月富士どむみりとあふちや雨の花曇鶯や竹の子藪に老を鳴するが地や花橘も茶の匂ひさみだれや蚕煩ふ桑の畑ちさはまだ青ばながらになすび汁さみだれの空吹おとせ大井川世を旅に代かく小田の行もどり涼しさを飛騨の工が指図かな水鶏啼くと人のいへばや佐屋泊涼しさや直に野松の枝の形柴附し馬のもどりや田植樽柳小折片荷は涼し初真瓜六月や峯に雲置くあらし山清滝や波に散込青松葉清滝の水くませてやところてんすずしさを絵にうつしけり嵯峨の竹夕顔に干瓢むいて遊けり朝露によごれて涼し瓜の土瓜の皮むいたところや蓮台野松すぎをほめてや風のかほる音飯あふぐかかが馳走や夕涼夏の夜や崩て明し冷し物秋ちかき心の寄や四畳半さざ波や風の薫の相拍子湖やあつさをおしむ雲のみね皿鉢もほのかに闇の宵涼みひらひらと挙る扇や雲の峯蓮のかを目にかよはすや面の鼻灌仏や皺手合する珠数の音烏賊売の声まぎらはし杜宇別ればや笠手に提て夏羽織降ずとも竹植る日は蓑と笠此宿は水鶏もしらぬ扉かな紫陽草や帷巾時の薄浅黄花と実と一度に瓜のさかりかなほととぎす今は俳諧師なき世哉松風の落葉か水の音涼し白芥子や時雨の花の咲つらん月ぞしるべこなたへ入せ旅の宿秋風の鑓戸の口やとがりごゑ七夕のあはぬこころや雨中天たんだすめ住めば都ぞけふの月影は天の下てる姫か月のかほ荻の声こや秋風の口うつし寝たる萩や容顔無礼花の顔かつら男すまずなりけり雨の月女をと鹿や毛に毛がそろふて毛むつかし見るに我もおれる計ぞ女郎花見る影やまだ片なりも宵月夜けふの今宵寝る時もなき月見哉命こそ芋種よ又今日の月文ならぬいろはもかきて火中哉人毎の口に有也したもみぢ町医師や屋敷がたより駒迎針立や肩に槌うつから衣武蔵野や一寸ほどな鹿の声盃の下ゆく菊や朽木盆詠るや江戸にはまれな山の月秋来にけり耳をたづねて枕の風唐秬や軒端の荻の取ちがへ枝もろし緋唐紙やぶる秋の風今宵の月麿出せ人見出雲守木をきりて本口みるやけふの月色付くや豆腐に落て薄紅葉水学も乗物かさんあまの川秋来ぬと妻こふ星や鹿の革実や月間口千金の通り町雨の日や世間の秋を堺町はりぬきの猫もしる也今朝の秋蒼海の浪酒臭しけふの月盃や山路の菊と是を干す見渡せば詠れば見れば須磨の秋蜘何と音をなにと鳴秋の風よるべをいつ一葉に虫の旅ねして花むくげはだか童のかざし哉夜密に虫は月下の栗を穿つかれ朶に烏とまりけり秋の暮愚案ずるに冥途もかくや秋の暮侘てすめ月侘斎がなら茶哥芭蕉野分して盥に雨を聞夜哉嘸な星ひじき物には鹿の革武蔵野の月の若ばへや松嶌種松なれや霧ゑいさゑいと引ほどにあさがほに我は食くふおとこ哉三日月や朝皃の夕べつぼむらん月十四日今宵三十九の童部髭風ヲ吹て暮秋歎ズルハ誰ガ子ゾ野ざらしを心に風のしむ身哉秋十とせ却て江戸を指故郷霧しぐれ富士をみぬ日ぞ面白き雲霧の暫時百景をつくしけり猿を聞人捨子に秋の風いかに道のべの木槿は馬にくはれけり馬に寐て残夢月遠し茶のけぶりみそか月なし千とせの杉を抱あらし芋洗ふ女西行ならば哥よまむ蘭の香やてふの翅にたき物す蔦植て竹四五本のあらし哉手にとらば消んなみだぞあつき秋の霜わた弓や琵琶になぐさむ竹のおく僧朝顔幾死かへる法の松碪打て我にきかせよや坊が妻露とくとく心みに浮世すすがばや御廟年経て忍は何をしのぶ草冬しらぬ宿やもみする音あられ木の葉散桜は軽し檜き笠義朝の心に似たり秋の風秋風や藪も畠も不破の関苔埋む蔦のうつつの念仏哉しにもせぬ旅寝の果よ秋の暮白菊よ白菊よ耻長髪よ長髪よひれふりてめじかもよるや男鹿嶋雲折をり人をやすむる月見哉盃に三つの名をのむこよひかな東にしあはれさひとつ秋の風名月や池をめぐりて夜もすがらもの一我がよはかろきひさご哉あけゆくや二十七夜も三かの月いなづまを手にとる闇の紙燭哉蕣は下手のかくさへ哀也月はやしこずゑはあめを持ながら寺に寝て誠がほなる月見哉此松のみばへせし代や神の秋かりかけしたづらのつるやさとの秋賤のこやいね摺かけて月をみるいものはや月待つさとの焼ばたけ萩原や一よはやどせ山のいぬ蓑虫のおとを聞に来よ艸の庵起あがる菊ほのか也水のあと痩ながらわりなき菊のつぼみ哉たびにあきてけふ幾日やら秋の風あの雲は稲妻を待たより哉何事の見たてにも似ず三かの月よき家や雀よろこぶ背戸の粟はつ穐や海も青田の一みどり蓮池や折らで其まま玉まつり刈あとや早稲かたがたの鴫の声粟稗にとぼしくもあらず草の庵かくさぬぞ宿は菜汁に唐がらし見送りのうしろや寂びし秋の風おくられつおくりつはては木曾の秋送られつ別つ果は木曾の秋草いろいろおのおの花の手柄かな朝皃は酒盛しらぬさかりかなひよろひよろと猶露けしや女郎花蔦の葉はむかしめきたる紅葉哉棧やいのちをからむつたかづら棧や先おもひいづ馬むかへあの中に蒔絵書たし宿の月俤や姨ひとりなく月の友いざよひもまださらしなの郡哉身にしみて大根からし秋の風木曾のとち浮世のひとのみやげ哉よにおりし人にとらせん木曾のとち月影や四門四宗も只一つ吹とばす石はあさまの野分哉吹落す石はあさまの野分哉吹落すあさまは石の野分哉吹颪あさまは石の野分哉秋風や石吹颪すあさま山いざよひのいづれか今朝に残る菊十六夜の月を見はやせ残る菊木曾の痩まだ直らぬに後の月名月の出るや五十一ケ条たびねして我句をしれや秋の風よの中は稲かる頃か草の庵手向けり芋ははちすに似たるとて声すみて北斗にひびく砧哉何ごともまねき果たるすすき哉鶴鳴くや其声に芭蕉やれぬべし其玉や羽黒にかへす法の月一家に遊女も寐たり萩と月文月や六日も常の夜には似ず荒海や佐渡によこたふ天河薬欄にいづれの花をくさ枕わせの香や分入右は有ぞ海あかあかと日は難面も秋の風熊坂がゆかりやいつの玉まつり秋すずし手毎にむけや瓜茄子塚もうごけ我泣声は秋の風しほらしき名や小松吹萩薄ぬれて行や人もおかしきあめの萩むざんやな甲の下のきりぎりす山中や菊はたおらぬ湯の匂桃の木の其葉ちらすな秋の風いさり火にかじかや波の下むせび湯の名残今宵は肌の寒からむけふよりや書付消さん笠の露石山の石より白し秋の風庭掃て出ばや寺にちる柳物書て扇引さく名残哉名月の見所問ん旅寐せむ月見せよ玉江の蘆を刈ぬ先あさむつや月見の旅の明ばなれあすの月雨占なはんひなの岳月に名を包みかねてやいもの神義仲に寝覚の山か月悲し中山や越路も月はまた命国ぐにの八景更に気比の月月清し遊行のもてる砂の上名月や北国日和定なき月のみか雨に相撲もなかりけり月いづく鐘は沈る海のそこふるき名の角鹿や恋し秋の月さびしさや須磨にかちたる浜の秋波の間や小貝にまじる萩の塵小萩ちれますほの小貝小盃衣着て小貝拾はんいろの月鳩の声身に入わたる岩戸哉かくれ家や月と菊とに田三反胡蝶にもならで秋ふる菜虫哉其ままよ月もたのまじ伊吹山こもり居て木の実艸のみひろはばやはやくさけ九日も近し菊の花藤の実は俳諧にせん花の跡西行の草鞋もかかれ松の露蛤のふたみに別行秋ぞ月さびよ明智が妻の咄しせん尊さに皆おしあひぬ御遷宮秋の風伊勢の墓原猶すごし硯かと拾ふやくぼき石の 露門に入ればそてつに 蘭のにほひ哉きくの露落て拾へばぬかごかな枝ぶりの日ごとに替る芙蓉かな茸狩やあぶなきことにゆふしぐれ猪もともに吹るる野分かなこちらむけ我もさびしき秋の暮合歓の木の葉ごしもいとへ星のかげ玉祭りけふも焼場のけぶり哉蜻蜒やとりつきかねし草の上白髪ぬく枕の下やきりぎりす明月や座にうつくしき皃もなし月しろや膝に手を置宵の宿桐の木にうづら鳴なる塀の内稲妻にさとらぬ人の貴さよ草の戸をしれや穂蓼に唐がらし病む鳫の夜さむに落て旅ね哉海士の屋は小海老にまじるいとど哉鴈聞に京の秋におもむかむ朝茶のむ僧静也菊の花折々は酢になるきくのさかなかなてふも来て酢をすふ菊の鱠哉初秋や畳ながらの蚊屋の夜着秋海棠西瓜の色に咲にけり乳麪の下たきたつる夜寒哉荻の穂や頭をつかむ羅生門牛部やに蚊の声闇き残暑哉淋しさや釘にかけたるきりぎりす三井寺の門たたかばやけふの月秋のいろぬかみそつぼもなかりけり米くるる友を今宵の月の客やすやすと出ていざよふ月の雲十六夜や海老煎る程の宵の闇鎖あけて月さし入よ浮み堂祖父親まごの栄や柿みかむ名月はふたつ過ても瀬田の月稲すずめ茶木畠や迯処鷹の目も今や暮ぬと鳴うづら草の戸や日暮てくれし菊の酒蕎麦もみてけなりがらせよ野良の萩橋桁のしのぶは月の名残哉九たび起ても月の七つ哉秋風のふけども青し栗のいが秋風や桐に動てつたの霜稲こきの姥もめでたし菊の花七株の萩の千本や星の秋三日月に地はおぼろ也蕎麦の花芭蕉葉を柱にかけん庵の月名月や門に指くる潮頭なでしこの暑さわするる野菊かなきりさめの空をふようの天気かな青くても有べき物を唐辛子秋に添て行ばや末は小枩川行穐のなをたのもしや青蜜柑初霜や菊冷初る腰の綿高水に星も旅寝や岩の上しら露もこぼさぬ萩のうねり哉初茸やまだ日数へぬ秋の露蕣や昼は錠おろす門の垣蕣や是も又我が友ならずなまぐさし小なぎが上の鮠の膓夏かけて名月あつきすずみ哉十六夜はわづかに闇の初哉秋風に折て悲しき桑の杖みしやその七日は墓の三日の月入月の跡は机の四隅哉老の名の有共しらで四十から影待や菊の香のする豆腐串菊の花咲や石屋の石の間琴箱や古物店の背戸の菊行秋のけしにせまりてかくれけりいなづまやかほのところが薄の穂ひやひやと壁をふまへて昼寐哉道ほそし相撲とり草の花の露たなばたや穐をさだむる夜のはじめ家はみな杖にしら髪の墓参数ならぬ身となおもひそ玉祭りいなづまや闇の方行五位の声風色やしどろに植し庭の萩里ふりて柿の木もたぬ家もなし名月に麓の霧や田のくもり名月の花かと見へて棉畠今宵誰よし野の月も十六里まつ茸やしらぬ木の葉のへばりつく蕎麦はまだ花でもてなす山路かな新藁の出初てはやき時雨哉行あきや手をひろげたる栗のいが冬瓜やたがいにかはる顔の形びいと啼く尻声悲し夜の鹿菊の香やならには古き仏達菊の香やならは幾代の男ぶり菊の香にくらがり登る節句かな菊に出て奈良と難波の宵月夜猪の床にも入るやきりぎりす升買て分別かはる月見かな秋もはやばらつく雨に月の形秋の夜を打崩したる咄かなおもしろき秋の朝寐や亭主ぶり此道や行人なしに秋の暮松風や軒をめぐつて秋暮ぬ此秋は何で年よる雲に鳥しら菊の目に立てて見る塵もなし月澄むや狐こはがる児の供秋深き隣は何をする人ぞしばのとの月やそのままあみだ坊むかしきけちちぶ殿さへすまふとり猿引は猿の小袖をきぬた哉み所のあれや野分の後の菊鶏頭や鳫の来る時なをあかし鬼灯は実も葉もからも紅葉哉榎の実ちるむくの羽音や朝あらし松茸やかぶれた程は松の形月の鏡小春にみるや目正月時雨をやもどかしがりて松の雪しほれふすや世はさかさまの雪の竹霜枯に咲は辛気の花野哉霰まじる帷子雪はこもんかな波の花と雪もや水にかえり花成にけりなりにけり迄年の暮行雲や犬の欠尿むらしぐれ一時雨礫や降て小石川霜を着て風を敷寝の捨子哉富士の雪蘆生が夢をつかせたり白炭やかの浦嶋が老の箱あらなんともなやきのふは過てふくと汁塩にしてもいざことづてん都鳥わすれ草菜飯につまん年の暮今朝の雪根深を薗の枝折哉かなしまむや墨子芹焼を見ても猶小野炭や手習ふ人の灰ぜせりけし炭に薪わる音かをののおくいづく霽傘を手にさげて帰る僧草の戸に茶をこの葉かくあらし哉櫓の声波ヲうつて腸氷ル夜やなみだ雪の朝独り干鮭を噛得タリ石枯て水しぼめるや冬もなし貧山の釜霜に啼声寒し氷苦く偃鼠が咽をうるほせりくれくれて餅を木魂のわびね哉世にふるもさらに宗祇のやどり哉夜着は重し呉天に雪を見るあらんあられきくやこの身はもとのふる柏琵琶行の夜や三味線の音霰宮守よわが名をちらせ木葉川いかめしき音や霰の檜木笠冬牡丹千鳥よ雪のほととぎす明ぼのやしら魚しろきこと一寸あそび来ぬふく釣かねて七里迄鰒釣らん李陵七里の浪の雪此海に草鞋すてん笠しぐれ馬をさへながむる 雪の朝哉しのぶさへ枯て餅かふやどり哉かさもなき我をしぐるるかこは何と狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉草枕犬も時雨るかよるのこゑ市人よ此笠うらふ雪の傘雪と雪今宵師走の名月歟海くれて 鴨のこゑほのかに白し年暮ぬ笠きて草鞋はきながら黒森をなにといふともけさの 雪火を焚て今宵は屋根の霜消さんめでたき人のかずにも入む老のくれ水寒く寝入りかねたるかもめかな瓶破るるよるの氷の寐覚哉はつゆきや幸庵にまかりある初雪や水仙のはのたはむまで花皆枯て哀をこぼす草の種月白き師走は子路が寝覚哉酒のめばいとど寐られぬ夜の雪きみ火をたけよき物見せん雪まろげ年の市線香買に出ばやな月雪とのさばりけらしとしの昏旅人と我名よばれん初しぐれ一尾根はしぐるる雲かふじのゆき京まではまだ半空や雪の雲星崎の闇を見よとや啼千鳥寒けれど二人寐る夜ぞ頼もしきごを焼て手拭あぶる寒さ哉冬の日や馬上に氷る影法師ゆきや砂むまより落よ酒の酔鷹一つ見付てうれしいらご崎夢よりも現の鷹ぞ頼母しきさればこそあれたきままの霜の宿麦はえてよき隠家や畠村梅つばき早咲ほめむ保美の里先祝へ梅を心の冬籠り面白し雪にやならん冬の雨薬のむさらでも 霜の枕かな磨なをす鏡も清し雪の花ためつけて雪見にまかるかみこ哉いざさらば雪見にころぶ所迄箱根こす人も有らし今朝の雪たび寐よし宿は師走の夕月夜香を探る梅に蔵見る軒端哉露凍て筆に汲干ス清水哉旅寐してみしやうき世の煤はらひ旧里や臍の緒に泣くとしの暮其かたち見ばや枯木の杖の長菊鶏頭きり尽しけり御命講冬籠りまたよりそはん此はしら五つむつ茶の子にならぶ囲炉裏哉被き伏蒲団や寒き夜やすごき埋火もきゆやなみだの烹る音二人見し雪は今年も降けるか米買に雪の袋や投頭巾さしこもる葎の友かふゆなうり皆拝め二見の七五三をとしの暮初しぐれ猿も小蓑をほしげ也人々をしぐれよやどは寒くとも冬庭や月もいとなるむしの吟雪の中に兎の皮の髭作れいざ子ども走ありかむ玉霰初雪やいつ大仏の柱立山城へ井出の駕籠かるしぐれ哉長嘯の墓もめぐるかはち敲少将のあまの咄や志賀の雪これや世の煤にそまらぬ古合子あられせば網代の氷魚を煮て出さん何に此師走の市にゆくからすしぐるるや田の新株の黒むほどきりぎりすわすれ音になくこたつ哉はつ雪や聖小僧の笈の色霜の後撫子さける火桶哉雪ちるや穂屋の薄の刈残し節季候の来れば風雅も師走哉住つかぬ旅のこころや置火燵煤掃は杉の木の間の嵐哉干鮭も空也の痩せも寒の内千鳥立更行初夜の日枝おろし半日は神を友にや年忘れ三尺の山も嵐の木の葉哉石山の石にたばしるあられ哉比良みかみ雪指シわたせ鷺の橋ひごろにくき烏も 雪の朝哉かくれけり師走の海のかいつぶりこがらしや頬腫痛む人の顔貴さや雪降ぬ日も蓑と笠納豆きる音しばしまて鉢叩人に家をかはせて我は年忘れたふとがる涙やそめてちる紅葉百歳の気色を庭の落葉哉作りなす庭をいさむるしぐれかな葱白く洗ひたてたるさむさ哉折々に伊吹をみては冬ごもり凩に匂ひやつけし帰花水仙や白き障子のとも移り其にほひ桃より白し水仙花京にあきて此木がらしや冬住ゐ雪をまつ上戸の皃やいなびかり木枯に岩吹とがる杉間かな夜着ひとつ祈出して旅寝かな宿かりて名を名乗らするしぐれ哉馬かたはしらじしぐれの大井川都いでて神も旅の日数哉ともかくもならでや雪のかれお花留主のまに荒れたる神の落葉哉葛の葉の面見せけり今朝の霜鴈さはぐ鳥羽の田づらや寒の雨魚鳥の心はしらず年わすれけふばかり人も年よれ初時雨口切に境の庭ぞなつかしき炉開きや左官老行鬢の霜塩鯛の歯ぐきも寒し魚の店御命講や油のやうな酒五升庭にきて雪を忘るる箒哉埋火や壁には客の影ぼうし月花の愚に針たてん寒の入打よりて花入探れんめつばき中々に心おかしき臘月哉はまぐりのいけるかひあれとしのくれ節季候を雀のわらふ出立かな金屏の松の古さよ冬籠難波津や田螺の蓋も冬ごもり月やその鉢木の日のした面寒菊や醴造る窓の前寒菊や粉糠のかかる臼の端一露もこぼさぬ菊の氷かなけごろもにつつみてぬくし鴨の足もののふの大根苦きはなし哉鞍壺に小坊主乗るや大根引振売の鳫あはれ也ゑびす講ゑびす講酢売りに袴着せにけり芹焼やすそわの田井の初氷初雪やかけかかりたる橋の上いきながら一つに冰る海鼠哉みな出て橋をいただく霜路哉煤はきは己が棚つる大工かなありあけも三十日にちかし餅の音盗人に逢ふたよも有年のくれ初時雨初の字を我時雨哉袖の色よごれて寒しこいねづみ分別の底たたきけり年の昏古法眼出どころあはれ年の暮かりて寐む案山子の袖や夜半の霜夜すがらや竹こほらするけさのしもおさな名やしらぬ翁の丸頭巾須磨の浦の年取ものや柴一把雑水に琵琶きく軒の 霰哉うとまるる身は梶原か厄払木枯やたけにかくれてしづまりぬせつかれて年忘するきげんかな明ぼのやしら魚白きこと一寸衰や歯に喰ひあてし海苔の砂紅梅や見ぬ恋つくる玉すだれ鶯や茶袋かゝる庵の垣草の戸も住替る代ぞ雛の家涅槃会や皺手合する珠数の音雲と隔つ友にや雁の生きわかれ父母のしきりに恋し雉子の声雲雀より上にやすらふ峠かな春雨や蜂の巣つたふ屋根の漏物の名を先とふ荻の若葉かな種芋や花のさかりを売りありく落ざまに水こぼしけり椿かな雪間より薄紫の芽独活かな春なれや名もなき山の朝がすみかれ芝やややかげろふの一二寸よく見れば薺花さく垣ねかな入あひのかねもきこえずはるのくれ傘に押分見たるやなぎかなさまざまの事おもひ出す桜かな青柳の泥にしだるゝ潮干かな灌仏の日に生れあふ鹿の子かな古巣ただあはれなるべき隣かなほろほろと山吹ちるか瀧の音古池や蛙飛こむ水の音行春や鳥啼き魚の目は泪行春を近江の人とをしみけるこの山のかなしさ告げよ野老掘うらやましうき世の北の山桜一里はみな花守りの子孫かな峯入や一里をくるゝ小山伏奈良七重七堂伽藍八重桜世の夏や湖水にうかむ浪の上ひとつ脱で後におひぬ衣がへあやめ草足にむすばん草履の緒笈も太刀も五月にかざれ紙幟二股にわかれ初けり鹿の角若葉して御目の雫ぬぐはゞや清瀧や波に散込む青松葉やどりせむ藜の杖になる日までいざ共に穂麦食らはん草枕六月や峰に雲置くあらし山笠しまはいづこ五月のぬかり道かきつばた似たりや似たり水の影短夜や駅路の鈴の耳につく又越む佐夜の中山はつ松魚駿河路や花橘も茶の匂ひ柚の花やむかししのばん料理の間きのふけふ樗に曇る山路かな行末は誰肌ふれむ紅の花五月雨をあつめて早し最上川這出よかひ屋が下の蟾の声ふらずとも竹植る日は蓑と笠早苗とる手もとや昔忍ぶずり昼見れば首筋赤きほたるかな蛍見や船頭酔ておぼつかな五月雨に鳰の浮巣を見に行かむおもしろうてやがてかなしき鵜舟かなうき人の旅にも習へ木曽の蠅蚤虱馬の尿するまくらもと鶯や竹の子藪に老を鳴く京に居て京なつかしや時鳥うき我をさびしがらせよかんこ鳥先たのむ椎の木もあり夏木立あらたおうと青葉若葉の日の光此宿は水鶏も知らぬ扉かな蛤の口しめてゐる暑さかな象潟や雨に西施が合歓花山も庭もうごき入るゝや夏座敷夏来てもたゞ一ツ葉のひとつかな此あたり目に見ゆるものみなすゞし夏の夜や崩れて明けし冷し物夏の月御油より出て赤坂や初真桑四ツにやわらん輪にやせむ水の奥氷室尋ぬる柳かなしづかさや岩にしみ入る蝉の声なき人の小袖も今や土用干水無月や鯛はあれども塩鯨語られぬ湯殿にぬらす袂かな刈かけし田面ラの鶴や里の秋我宿の淋しさ思へ桐一葉荒海や佐渡に横たふ天の川家は皆杖に白髪の墓参り道のべの木槿は馬に喰はれけり朝顔は酒盛しらぬさかりかな芭蕉野分して盥に雨を聞く夜かな吹飛ばす石は浅間の野分かなひよろ/\と猶露けしや女郎花一つ家に遊女も寝たり萩と月海士の屋は小海老にまじるいとどかな尊さに皆押あひぬ御遷宮馬に寝て残夢月遠し茶の煙名月や門へさしくる潮頭賤の子や稲摺りかけて月を見るやす/\と出ていさよふ月の雲早稲の香や分入る右は有磯海かれ枝に烏のとまりけり秋の暮初茸やまだ日数経ぬ秋の露稲雀茶の木畠や逃どころ桐の木に鶉鳴なる塀の内里古りて柿の木持たぬ家もなし冬瓜やたがひにかはる顔の形草の戸に日暮てくれし菊の酒菊の香や奈良には古き仏達蝶も来て酢を吸ふ菊の酢和へかなきぬたうちて我にきかせよ坊がつま野ざらしを心に風のしむ身かな籠り居て木の実草の実拾はゞや椎拾ふ横河の児の暇かな庭掃て出るや寺に散る柳秋の色糠味噌壺も無かりけり老の名のありともしらで四十雀御廟年経てしのぶは何をしのぶ草江鮭ありもやすらん富士の湖なまぐさし水葱が上の鮠の腸桃弓や琵琶に慰さむ竹の奥留守のまにあれたる神の落葉かな旅人と我名よばれん初霎刈あとやものに紛れぬ蕎麦の茎鷹一つ見つけてうれし伊良古崎海くれて鴨の声ほのかに白し初雪や水仙の葉の撓むまで葱白くあらひたてたるさむさかなあら何ともなやきのふは過ぎてふぐと汁冬ごもり又よりそはむ此はしら埋火や壁には客の影法師硯このむ奈良の法師が炬燵かな住つかぬ旅のこゝろや置炬燵夜着ひとつ折り出だして旅寝かなたび寝よし宿は師走の夕月夜うか/\と年よる人やふる暦年の市線香買に出ばやかな人に家をかはせて我は年忘ふる里や臍の緒になくとしの暮乾鮭も空也の痩も寒の内箱根こす人もあるらし今朝の雪いざゆかん雪見にころぶ所まで君火をたけよきもの見せむ雪まろげ瓶わるゝ夜の氷のねざめかなしのぶさへ枯れて餅買ふ宿りかな冬の庭月もいとなる虫の吟振売の雁あはれ也えびす講節季候の来れば風雅も師走から春や来し年や行きけん小晦日春やこし年や行けん小晦日しのぶさへ枯れて餅かふやどり哉元日に田ごとの日こそこひしけれ蓬莱に聞ばや伊勢の初便此山のかなしさ告よ野老掘野畠や雁追いのけて摘若菜正月も美濃と近江や閏月誰やらが形に似たり今朝の春

松尾芭蕉 プロフィール

松尾 芭蕉(まつお ばしょう、寛永21年(正保元年)(1644年) - 元禄7年10月12日(1694年11月28日))

松江重頼の俳句 松江重頼の俳句松瀬青々の俳句 松瀬青々の俳句

相关知识

马鸣谦:松尾芭蕉俳句艺术的原貌
松尾芭蕉俳句选
『南瓜の花/かぼちゃのはな』の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編
『菖蒲/しょうぶ』の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか編
松尾芭蕉 (1644
译序:松尾芭蕉——漂泊的诗情
松尾芭蕉:生命,仅仅是斗笠下的,一块阴凉
【秋の季語】芭蕉/芭蕉葉、芭蕉林
芭蕉の全句(雑)
东方大哲学家系列丨松尾芭蕉

网址: 松尾芭蕉の俳句 https://www.huajiangbk.com/newsview2563374.html

所属分类:花卉
上一篇: 松尾芭蕉とお酒(その1)
下一篇: 酒の俳句|松尾芭蕉

推荐分享