こんにちは!彩花盆栽教室の小林です。
今年は例年になく雨が多いです。
6,7月の長梅雨に始まり、8月の猛暑、9月10月の台風。
人間だけでなく、盆栽にとっても厳しい季節の変化。
その為、盆栽にも傷みが出ている生徒様が見受けられます。
特に秋の実物盆栽の「白シタン」の一鉢は、その筆頭のようです。
教室を20年間続けていますが、これだけ傷みが出たのは初めてです。
原因は、今年の気候であろうか、と思われます。
蒸れに弱い白シタン。
長雨で、乾く間もなく蒸れ、そして弱った状態での猛暑、台風。
今日は、表参道校に5年間ご夫婦で通学されている生徒様から、
枯れた白シタンの見事な復活劇の模様をお知らせいたします。
5年前に教室で作った白シタンの一鉢。
左がご主人様、右が奥様の鉢になります。
植え付けしてから少し経ち、奥様の白シタンの主幹が枯れてきました。
葉がところどころ茶色になってきました。
その後、枯れが進行。立ち枯れ状態になってしまいました。
白シタンが枯れてしまった、という方はみなこのような様子になってしまったと思います。
下草は元気ですが、白シタンは一部を残し枯れてしまいました。
その状況を講師の先生に相談し、アドバイスをもらいましたました。
先生からのアドバイスは、
幸いにも、生きている枝もあるので、
その枝を温存する措置として、枯れた部分は切るというものです。
先生からのアドバイスで、切り口には切口被覆塗布剤を塗りました。
寂しい鉢になってしまいましたが、その後・・・
1年半後、新芽が吹きぐんぐん生長していきます。
右側が、枯れた部分を全て切った奥様の鉢の1年半後の姿です。
確実に白シタンは生きていて、生長しています。
白シタンのパワーが小さい分、下草は旺盛です。
それから枯れてから5年後、寄せ植えされていた下草は取り、一盆一樹に改作。
白シタンをより良く生長させるためでもあります。
緩やかな曲線の小径を、白砂で表現しました。
そして、現在のご夫婦の白シタンの鉢がこちらです。
右が復活した白シタンの鉢です。
本当にこの鉢が、枯れてしまった白シタンなのだろうか!?と疑ってしまうほどです。
この白シタンを育てているご夫婦は、
この一連の経過を以下のように感慨深く報告してくださいました。
「主木が枯れて、瀕死の状態でも、下草が美しく咲いてくれて、
主木を慰めてくれるようでした。」
草木を寄せ植えして仕立てる彩花盆栽の良さを再認識されたそうです。
また、「残った白シタンが少しずつ芽を吹く姿に、
白シタンの生命力の強さに励まされました。
人間も盆栽も生きていく中ではいろいろあるものね。」と振り返っていました。
今回は、講師の先生の的確なアドバイスを実践し、
根気強く見守ってくださったご夫婦により、見事復活した白シタン。
現代社会を生きる私たちは得てして、すぐに答えを出したがりますが、
盆栽は、すぐには答えがでません。
ゆっくりと見守り、育てていく。
そして、盆栽はゆっくりゆっくりと答えてくれます。
その姿は、「急ぐことないよ」、と語りかけてくれているようです。
もし、白シタンが枯れてションボリしてしまっている方がいたら、大丈夫です。
一緒にゆっくり育てていきましょう。
私たち講師が、サポートいたします!
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