今回はブーゲンビレア(Bougainvillea)の育成記録です。「ブーゲンビレア」は,4~5月頃に見せる南国の雰囲気の鮮やかな花色(『苞』と呼ばれる葉が変化したもの)が特徴の南米原産のツル性低木です。開花時期から,「母の日」定番のプレゼントにも使われたりします。一方,育て方に注意点があり,うまく育てないと,花が咲かなかったり,鋭利なトゲばかりになってしまったりと,やや育て方が難しい植物でもあります。今回は,ブーゲンビレアの開花苗を,屋外で鉢植えにして育ててみました。
基本情報 ブーゲンビレアの花 ブーゲンビレアの「トゲ」 根本から伸びる枝について 日当たり 水やり・肥料 成長記録 2023年5月 2023年7月 2023年8月 2024年1月 まとめ基本情報
種類 オシロイバナ科 半つる性落葉低木 学名 Bougainvillea 花色 紫,ピンク,白など*苞の色 開花時期 4~5月,10~11月 最大樹高 0.5~3m 耐暑性/耐寒性 強/やや弱 ブーゲンビレアの花ブーゲンビレアは開花期である4~5月,10~11月に鮮やかに色づきますが,花弁のように見えるのは「苞(ほう)」と呼ばれるもので,葉が変化したものです。実際の花は,小さく目立たない白い部分(品種による)です。
ブーゲンビレアの「トゲ」「ブーゲンビレア」のトゲは,固くで鋭利で刺さるととても痛くて危険なので,よく注意しましょう。下記のあるように肥料,水をやり過ぎると,花が咲きにくく「トゲ」が出来やすくなるようです。この「トゲ」については,開花時期に肥料や水が過剰になると,葉が旺盛に成長し花になれなかった花芽がトゲになった結果,葉とトゲばかりのブーゲンビリアになってしまうようです。
根本から伸びる枝について晩秋から冬にかけて強く剪定すると,春に株元からから強い芽が伸びて来ることがあります(薔薇に似ていて,「シュート芽」と呼ばれる)。この枝からは,花はできないので,伸びないように強い剪定を避けるか,伸びてしまったら根元から切り取るようにします。
日当たり日当たりを好み,耐暑性はとても高く,真夏の直射日光にも耐えます。一方,耐寒性は低いので,株が小さいうちは,冬場は室内に取り入れるなどの対応が必要です。
水やり・肥料「ブーゲンビレア」は乾燥気味を好みます。庭植えの場合は根付くまで水やりすれば,後は降雨のみで大丈夫です。鉢植えの場合は,日当たりに置く植物なだけに,水切れしないように注意します。ただし,上に書いたように開花時期に肥料・水が過剰になると,葉とトゲだらけのブーゲンビリアになってしまうので量や頻度に注意します。
成長記録
ブーゲンビレアの5号ポットを購入し,同サイズの鉢に植え付けて,屋外で鉢植えで育成開始しました。
2023年5月こちら植え付け後の鉢です。場所は,家の南向きの門扉の前の日当たりの良い場所です。色鮮やかな濃いピンクは『苞』が株一杯に広がっています。
こちらがアップです。色鮮やかな『苞』の内側に花の蕾が見えます。開花すると白色の内側が見えてきますので,間もなくて開花しそうなタイミングです(なので厳密には開花株ではないですね)。
7月下旬です。花が終わって葉っぱだけになっています。少し茶色がかった新しい葉が旺盛に生えてきています。開花期ではないので,これは育て方の問題というより,時期的なものなので仕方ないです。
8月下旬の様子です。ますます成長して葉がモリモリになっています。
また,「ブーゲンビレア」は暑さにとても強いので真夏の直射日光下でも問題ありません。
冬になりました。落葉性の「ブーゲンビレア」は葉を落とします。
葉が株を覆っていた夏場は見えなかったですが,よく見ると枝にトゲがいくつか見えます。「ブーゲンビレア」のトゲは固くで鋭利で刺さるととても痛くて危険なので,よく注意しましょう。
ここまで育ててきた「ブーゲンビレア」ですが,結局この後冬の寒さで枯れてしまいました。
「ブーゲンビレア」は耐寒性はそこまで高くないので,株が小さいうちは冬場は家の中に退避されるなど,育成場所に気をつける必要がありそうです。という訳で今回の成長記録は以上です。
まとめ
今回は,株一面の鮮やかな色合いが魅力の『ブーゲンビレア』の成長記録を紹介しました。開花期の「苞」の美しくは特別でとても魅力的である一方,鋭利なトゲに注意が必要だったり,暖地以外での冬越しなど,育て方がやや難しい点があります。庭植えにチャレンジするか,あるいは1シーズンと割り切って育てるのも一つ選択肢と思います。
実際育てたオススメ度
★★★☆☆