【初めてでも収穫できる】失敗しないトマトの育て方【苗植え付け〜収穫まで】
トマト・ミニトマトの育て方について質問する人
「トマトの育て方を知りたいです。
これから家庭菜園でトマトの栽培を始めたいけど、いったいどのように準備や管理をすればよいか、わかりません。
初めてでも失敗しないトマト栽培の方法を教えてください」
このような疑問をお持ちの方へ向けて、この記事を書きました。
畑の準備→苗準備→植え付け→栽培管理→収穫→片付けというように、トマト栽培の時系列にそって、育て方を解説しています。
①畑の定植準備:トマト収穫まであと70日
②トマト苗の準備:収穫まであと65日
③トマトの植え付け:収穫まであと60日
④トマトの栽培管理【前半】:収穫まであと45日
⑤トマトの栽培管理【後半】:収穫まであと15日
⑥トマトの収穫作業:収穫開始
⑦次作に向けた畑の管理
おまけ:自分で苗を育てたい方へ(種まき〜苗管理)
この記事を書いている僕は、17年間トマト栽培を行っております。
国内の種苗会社や、農業生産法人で北海道を中心に海外も含め、トマト栽培やトマトの研究を行い、現在は札幌市を拠点にトマト農家をしています。
このブログでは、自分の栽培経験を生かし、生産者の方や家庭菜園の方の疑問、質問に答える形でトマトの育て方等と紹介しています。
自分で栽培して収穫するトマトの美味しさは、特別です。
トマトは植物です。
話をすることができません。
トマトが今何を求め、どのような管理が必要か考える。
苗を植えて、水と肥料をやる。
わき芽の管理をする。
毎日気を配る事、約60日。
ようやく最初のトマトが収穫できます。
どんなに高価な高糖度トマトより、
どんなに有名な有機農法で栽培されたトマトより、
自分で手塩にかけて育てたトマト。
きっと特別な味がするはずです。
では、トマト栽培を楽しんでください!
目次
1 ①畑の定植準備:トマト収穫まであと70日1.1 畑の定植準備①:トマトの栽培時期の決め方1.2 畑の定植準備②:畑に肥料(元肥)を施す1.3 畑の定植準備③:畝づくり・マルチング2 ②トマト苗の準備:収穫まであと65日2.1 苗の選び方3 ③トマト苗の植え付け:収穫まであと60日3.1 トマト苗の植え付け①:株間・条間の設定3.2 トマト苗の植え付け②:苗の植え付け作業3.3 トマト苗の植え付け③:誘引管理4 ④トマトの栽培管理【前半(定植〜3段開花)】:収穫まであと45日4.1 トマトの栽培管理【前半】①:灌水管理4.2 トマトの栽培管理【前半】②:肥料(追肥)管理4.3 トマトの栽培管理【前半】③:着果促進管理4.4 トマトの栽培管理【前半】④:わき芽かき5 ⑤トマトの栽培管理【後半(3段開花〜7段開花)】:収穫まであと15日5.1 トマトの栽培管理【後半】①:摘果管理5.2 トマトの栽培管理【後半】②:灌水管理5.3 トマトの栽培管理【後半】③:肥料(追肥)管理5.4 トマトの栽培管理【後半】④:葉かき管理6 ⑥トマトの収穫作業:収穫開始6.1 トマトの収穫作業①:収穫のタイミング6.2 トマトの収穫作業②:カラス対策6.3 トマトの収穫作業③:追熟管理6.4 トマトの収穫作業④:包装管理6.5 トマトの収穫量の目安はどれくらい?7 ⑦トマト栽培の病害虫と生理障害7.1 トマトの病害虫と生理障害①:病気7.2 トマトの病害虫と生理障害②:トマトの害虫7.3 トマトの病害虫と生理障害③:生理障害8 ⑧次作に向けた畑の管理8.1 次作に向けた畑の管理①:片付け作業8.2 次作に向けた畑の管理②:堆肥の投入9 おまけ:自分で苗を育てたい方へ(種まき〜苗管理)9.1 苗の育て方①:種まき〜発芽管理9.2 苗の育て方②:発芽〜移植まで9.3 苗の育て方③:移植〜定植スポンサードリンク
①畑の定植準備:トマト収穫まであと70日
畑の準備はトマトの生育に大きく関係します。
いつから栽培するのかなど、なるべく正確なスケジュールを立て、余裕の持った畑準備をおこないましょう。
畑の定植準備①:トマトの栽培時期の決め方
トマトの栽培が可能になる時期に、全国一律の基準はありません。
栽培する場所によって大きく変わります。
南日本で早く栽培をスタートする事ができ、北日本へとつながります。
では、自分の地域がいつから栽培できるのか?
最低気温10度を超えたら栽培開始最も簡単な目安は、最低気温です。
1週間のうち、5日間以上で最低気温が10度を超える気象の条件を、栽培開始の目安とします。
気温を正確に温度計で図らなくても、天気予報の週間予報などを参考にすればOKです。
関連記事:
トマト栽培の可能な時期の調べ方【苗の植え付け全国版】
畑の定植準備②:畑に肥料(元肥)を施す
トマトの栽培では、以下2つの方法で肥料を施します。
元肥(もとひ):苗を植える前にに予め、畑の土に施す追肥(ついひ):栽培の途中から、施す肥料2つの肥料の使用の割合は、おおよそ半分づつです。
50%:元肥50%:追肥スポンサードリンク
元肥に使う肥料の種類元肥には、
堆肥化成肥料の2種類が主に、使用されます。
メインで使用する種類は化成肥料で、堆肥はスパイス的に効かせるような考えで準備します。
化成肥料は、チッソ、リン酸、カリ全ての成分を含む複合肥料を選びます。
施用量は、使用する肥料によって変わります。
ポイントは、肥料のラベルに書かれているチッソの割合です。
肥料の袋を見てください。
必ず明記されています。
例えば、チッソ10%の肥料の場合:
10kgの袋で1kgのチッソ
20kgの袋で2kgのチッソ
が含まれています。
1坪(3.3㎡)あたり
チッソ7〜10%の肥料の場合:300〜500g
チッソ4〜6%の肥料の場合:600〜800g
使用します。
この時リン酸、カリの割合は気にしなくてOKです。
あくまでもチッソの量を目安にします。
堆肥は、1坪(3.3㎡)あたり、
牛糞堆肥の場合:1.0〜1.5kg
鶏糞堆肥の場合:0.5〜1.0kg
を目安にします。
堆肥と聞くと、土作りに良さそうでたくさん使用すると、栽培がうまくいきそうと思うかもしれませんが、
効果が出るまでに時間がかかり、未熟の堆肥は障害が出たりと、注意が必要です。
完熟の状態の見分け方は、
色が黒い匂いがない(未熟堆肥は鼻をさすアンモニア臭がします。)ことです。
堆肥を利用するとトマトが甘くなりますか?
回答:
影響はありますが、直接関係して甘くはなりません。
堆肥がトマトを甘くするのではなく、堆肥によって改善されて良い土壌の環境がトマトを甘くします。
関連記事:
トマトで使う肥料の種類と特徴【オススメの商品も紹介】
畑の定植準備③:畝づくり・マルチング
トマトの苗を植える場所は、区画を決め土を盛り畝(うね)にします。
畝を作り苗を植え付けるには、以下のメリットがあります。
柔らかい土を集め根を伸ばしやすくする肥料を含む土を根の周りの集中させる雨などで根の周りが水分過剰になるのを防ぐ畝の大きさは、
幅70cm高さ10cmを目安にして、長さは畑に合わせ調整してください。
畝の幅が70cm以上ある場合は、トマトの苗を2条にして植えます。
畝の準備をする際、
マルチングは、栽培の安定化に非常に効果が高いので必ず行います。
以下の効果が期待できます。
地温の上昇地温の保温土壌水分の安定化除草効果マルチには色に種類がありますが、何色のマルチが良いですか?
回答:
特別な理由がない場合は、黒色が良いです。
地温の保温効果と除草効果のバランスが良く、使いやすいです。
関連記事:
【効果を引き出す】トマト栽培のマルチング
関連記事:
畝とハウスの方向【トマト栽培に向くのは南北と東西どっち?】
②トマト苗の準備:収穫まであと65日
どのトマト品種を選んで栽培するかによって、栽培者の技術をカバーしてくれる部分は多いです。
品種の特徴が自分の栽培で有利になる場合は、積極的に頼りましょう。
苗の選び方
苗を選びで重要な点は、
その①:品種を選ぶその②:良い状態の苗を選ぶ事です。
苗の選び方①:品種を選ぶトマトの品種の種類を大きく分けると
ミニ中玉大玉(調理用)となります。
初心者にオススメは、ミニトマトです。
ミニトマトは、花の数が多いため、どこかの花で果実が実らない状況になってもリカバリーがしやすいためです。
ただ、どの大きさの果実を選ぶかは、それぞれの好みが大きく関係するので、好きなものを選ぶと良いです。
果実の大きさによる種類を決めた後は、品種選びも重要です。
病気の強さ裂果の強さも品種の特性で大きく変わるので、この2点を意識すると良いです。
関連記事:
トマトの品種の選び方【大玉・中玉・ミニの使い分けと特徴を解説】
ミニトマトの場合、サカタのタネのキャロルシリーズがオススメです。
キャロル10(テン)
病気、裂果に強く栽培しやすい花数が多く収穫量が多い苗での購入が難しい関連記事:
プロ向けミニトマト「キャロル10」の特徴【収量アップのコツも解説】
ミニキャロル
裂果に強く栽培しやすい病気はキャロル10ほど強くない家庭菜園で人気の品種のため購入は用意関連記事:
「ミニキャロル」の特徴【トマトの家庭菜園といえばこの品種!】
ホームセンター等で、自分で購入する苗を選べる場合は、以下の基準で選びます。
苗の葉の色が鮮度の良い緑色で黃化した葉がない(肥料が切れている)極端に苗の草丈が高くない(日照不足の場所で保管されている)1段目の花が7枚以上9枚以下の葉の上についている(低い温度で管理されている可能性がある。)関連記事:
トマト苗の選び方のコツ【家庭菜園向けに解説】
③トマト苗の植え付け:収穫まであと60日
トマト苗の植え付け作業を期に、圃場での管理が始まります。
良いスタートを切れるように、丁寧な植え付け作業を行いましょう。
トマト苗の植え付け①:株間・条間の設定
2条で植える場合は、
条間株間1条で植える場合は
株間を決めます。
数字の決め方は、
条間:40cm×株間:40cm
を基準とします。
間隔が広いほど、栽培しやすいです。
ただ、必要以上に間隔が広すぎるのはスペースがもったいないので、最大でも60cmまでとします。
条間、株間の設定に迷う場合は、
40cm×40cmで設定してください。
関連記事:
トマトの栽植密度の目安はどれくらい?【ある面積あたりに植える株数】
トマト苗の植え付け②:苗の植え付け作業
植え付け作業でのポイントは2つ。
①適切な時期に植え付ける②適切な植え付け作業苗の植え付け作業①:植え付け時期1段目の花が咲いた時、または咲き始めた時を植え付けの時期とします。
咲き始めてた後(完全に開花しなくても花びらの黄色が見えればOK)
2段目の開花が始まっていると完全に植遅れです。
苗の交換が難しい場合は、1段目の花を取り除いて植えます。
苗の植え付け作業②:植え付け方法植え付けの作業は以下の手順で行います。
植え付け前に、苗にたっぷり水を与えます。畝に植え穴を作る畝の土を取り出し、根鉢を崩さないように植え穴に植え付ける苗を植え付ける時に根はくずした方が良いですか?
回答:
くずさずそのままで大丈夫です。
根を触ると傷がつき、その後の生育が悪くなる事があります。
畝の床面と根鉢の床面が同じになるように植えます。
回答:
深すぎるよりは、浅い方が地温の高い場所に根が位置するので、植え付け後の生育が良くなります。
浅植えする際は、ポットの床面が、畝の床面より1cm高くなるのを上限にしてください。
関連記事:
トマトの植え付けの方法【苗を購入して家庭菜園で行う場合】
トマト苗の植え付け③:誘引管理
苗植え付け後は、なるべく早い段階で誘引します。
植え付け後は風に揺られて、苗が痛みやすくなるためです。
露地での栽培の場合は、イボ竹支柱を利用する直立誘引が向きます。
関連記事:
トマトの誘引方法【それぞれの特徴を解説】
④トマトの栽培管理【前半(定植〜3段開花)】:収穫まであと45日
苗の植え付けが終わり、3段目の開花が始めるまでの時期はトマト栽培で非常に重要です。
十分な量、頻度の灌水を行い、茎の太さ、葉の大きさを確保し、スタミナを蓄えます。
果実が多く実り、負担がかかる後半は株に負担がかかりやすいからです。
トマトの栽培管理【前半】①:灌水管理
苗の植え付け後は、3段目の花が咲くまで、不足なく十分な灌水を行います。
苗が萎れるのを確認すると、それは灌水量が少なすぎます。
灌水量の目安は、
1回、1株あたり、500〜800mlです。
定植直後は少ない方、生育が進むにつれて多い方へシフトします。
灌水を行う条件と頻度は、天気によるポイント制がわかりやすくオススメです。
晴れの日を2ポイント曇りの日を1ポイント雨が降ったらリセットを基準として、
4ポイント以上になったら灌水を目安にします。
例えば、最後の灌水後に、
晴れの日が2日続いたら4ポイントなので灌水実施曇りの日が4日続いたら4ポイントなので灌水雨がふったらそれまでのポイントをリセッとして、0ポイントからカウントを再開というように基準を作ります。
雨の日は灌水する必要はありません。
トマトは水は少ない環境を好むとよく聞きますが、それは本当なのでしょうか?
回答:
そんな事はありません。
トマトを良い状態で育てるには、十分な量の水を上げる事は絶対に必要です。
関連記事:
【解決】失敗しないトマトの水やり【水を控えるのは3段目の開花から】
トマトの栽培管理【前半】②:肥料(追肥)管理
基本的に栽培の前半は、追肥を行う必要はありません。
ただし、葉の黄化が目立ち、極端に茎が細い場合は、追肥に使用を検討します。
畑準備の際にしっかり、元肥を施している場合は、灌水量が少なくて草勢が弱くなっている事が考えられるので、
まずは、十分な灌水を行い、様子を見ます。
それでも、変化がない場合、液肥を利用します。
500倍に希釈したものを、灌水と同じ基準で行ってください。
トマトの栽培管理【前半】③:着果促進管理
それぞれの花房の花が咲いた時に、果実の着果を促すために、着果促進の作業を行います。
主な着果促進の方法は、以下の2つです。
ホルモン処理花を揺らすホルモン処理のほうが効果が高いです。
1段目の花房で2花以上咲いたタイミングで行います。
苗や、畑の準備の状況によっては、植え付け前に2花以上のタイミングになると思いますが、
その時は、苗の状態で行います(ホルモン処理の苗の時でOK)
関連記事:
トマト栽培で大活躍トマトトーンの使い方【これだけは守りたい使用方法6ヵ条】
トマトの栽培管理【前半】④:わき芽かき
わき芽をそのままにすると、無駄な部位に生育に養分を使う事となります。
主の茎や果実へ、養分を集中させるために、必要な作業となります。
植え付けが終わり、管理を行っていると、花の下のわき芽がまず、勢いよく伸び始めます。
3cmを超える程度になった時に、花の下のわき芽を取り除きます。その他の脇芽はそのままにし、2段目の花が咲いてから1段目までの脇芽を取り除きます。わき芽は根の伸長を促す事に効果があるため、根の伸長がある程度進むまでは、急がずにそのまま伸ばします。
(1段目直下や、2段目直下など、花房の下のわき芽は伸びやすいので、早めに取ります)
芽かき作業はハサミで行うべき?
回答:
いいえ、手が良いです(手袋着用をお忘れなく)。
手で行う方が、きれいにわき芽を採る事ができ、作業が早いです(ハサミでないと取れないサイズは作業遅れ)。
関連記事:
なぜトマト栽培で芽かきが必要なのか?【当たり前を考える】
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⑤トマトの栽培管理【後半(3段開花〜7段開花)】:収穫まであと15日
糖度の高い果実を収穫したい場合は、3段目の花が開花してからが重要な時期となります。
目的に合わせ、水分ストレスや塩類ストレスを開始します。
関連記事:
【初心者対応】甘いトマトの育て方【塩を加えた灌水で簡単糖度アップがおすすめ!】
トマトの栽培管理【後半】①:摘果管理
栽培しているトマトの種類が大玉トマトの場合、
3段目の花が咲いた時点で、1段目果実の摘果を行います。
3〜4果に制限するのが目安ですが、経験の少ないうちは3果にするのが良いです。
ミニトマト、中玉トマトは摘果する必要はありません。
最初の摘果(1段目果実)は、3段目が開花後、なるべく早いタイミングで行うと良いです。
その後の灌水、追肥の効果が高くなるためです。
2段目以降の摘果は、対象果房に2足した段数の花が咲いた時に行います。
関連記事:
トマトの摘果を制するものは草勢管理を制する
関連記事:
大玉トマト栽培のコツ【適正な草勢判断と、1段目果実の管理です】
トマトの栽培管理【後半】②:灌水管理
栽培後半になると、トマトの株が必要とする水の量は多くなります。
その理由は以下のとおりです。
茎葉のボリュームが増え、葉茎の成長のために、より多くの水が必要になる実っている果実の数が増えて、果実の肥大に必要な水が多くなる栽培後半の灌水は、頻度は前半のままで大丈夫ですが、1回の1株あたりの灌水量を多くします。
トマトの栽培管理【後半】③:肥料(追肥)管理
3段目開花からは、追肥を開始します。
追肥には、2つの方法があります。
粒状肥料液体肥料粒状肥料の場合、灌水や雨に溶けて初めて効果がでるのに対し、液肥は与えた時から効果が出ます。
液肥追肥の方が効果が早く、確実です。
栽培の経験が少ないうちは、液肥での追肥を行うのがオススメです。
液肥追肥の方法灌水する時に液肥を加えて行います。
液肥灌水の頻度は、灌水2回のうち、1回を液肥による灌水をして、500倍の希釈倍率で使用します。
使用する液体肥料は、必ずチッソが含まれているものを利用します。
トマトの栽培管理【後半】④:葉かき管理
葉の生育具合に応じて葉かきの作業を行います。
作業が必要となる目安は、果房が周囲の葉で隠れてしまっている場合です。
パット見た時に、3割以上果実が見えている状態を維持します。
関連記事:
トマトの葉かき作業【せっかくの葉っぱを取り除く理由】
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⑥トマトの収穫作業:収穫開始
収穫が始まれば、まずは、自分の育てたトマトをじっくり味わってください。
しかし、トマトを楽しみにしているのは、あなただけではありません。
カラスの対策もお忘れなく。
トマトの収穫作業①:収穫のタイミング
果実が完熟、果実全体が赤くなったタイミングで収穫します。
家庭菜園のトマト栽培の醍醐味は、完熟トマトを収穫できる事です。
トマトの収穫作業②:カラス対策
収穫できる時期に注意が必要な事は、カラス対策です。
カラスは、非常の賢くあなたのトマトを狙っています。
少しでも、被害を確認すればしっかり対策を行います。
関連記事:
トマトのカラス対策に迷ったら【テグスの利用が効果あり】
トマトの収穫作業③:追熟管理
栽培している畑に通う日数が限られている雨の天気が続きそうで、収穫作業ができないなど、完熟前に収穫する必要がある場合は、追熟を行います。
赤くなるまでは常温、色が回ってからは冷蔵庫で貯蔵します。
関連記事:
トマトの追熟方法【冷蔵庫に入れるのは赤くなってから】
トマトの収穫作業④:包装管理
収穫した果実を贈り物で利用する場合は、ぜひ包装資材を利用してみてください。
簡単に、よそ行きの格好になります。
関連記事:
【神は細部に宿る!】ミニトマトの包装資材【効果と選び方】
トマトの収穫量の目安はどれくらい?
関連記事:
トマトの収量の目安【10aあたり何トン収穫できれば合格点?】
関連記事:
ミニトマトの収量の目安【どれくらいで合格点?】
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⑦トマト栽培の病害虫と生理障害
トマトでも、他の野菜栽培同様に、病気や虫の害に気をつける必要があります。
特に発生しやすく、注意が必要な病害虫と生理障害について解説します。
トマトの病害虫と生理障害①:病気
トマトの栽培で発生しやすい病気は以下の3種類です。
うどんこ病葉かび病灰色かび病関連記事:
トマト栽培で発生しやすい病気の基礎知識
病名の由来にもなっているように、葉や茎に粉状の菌糸が発生します。
株のスタミナが落ちる、栽培の後半で発生しやすいです。
発生後は薬剤散布で対応します。
葉かび病葉に発生する病気で、白や薄い黄色の丸い病斑で発生し、病状が進むと病斑が茶色に変わっていきます。
品種によっては、抵抗性を持つものもあり、栽培する苗選びで対策できます。
灰色かび病発生の様子は2種類で以下が特徴です。
茎や果実にかび胞子が発生果実にゴーストスポットと呼ばれる斑紋が発生温度と湿度が高い環境で発生しやすいため、梅雨の時期に発生が多くなりやすいです。
トマトの病害虫と生理障害②:トマトの害虫
トマトの栽培で発生しやすい害虫は以下の3種類です。
アザミウマコナジラミオオタバコガ、ハスモンヨトウアザミウマ果実にアザミウマによって吸引された跡が残り、果実の商品価値をなくします。
茎葉には目立った害がなく、アザミウマは花の中を中心に活動するため、虫自体の発見がしにくいです。
コナジラミ茎、葉、果実へと部位を選ばす発生します。
一度発生すると、拡大のスピードが早いため、薬剤散布等ですぐに対策を行います・
オオタバコガ、ハスモンヨトウ主に果実に食害を与えます。
虫自体は大きくよく目立つため、発見した際はすぐに捕獲します。
関連記事:
トマトの果実に虫食い発見【害虫の見分け方と対策法】
トマトの病害虫と生理障害③:生理障害
トマトには生理障害という害があります。
これは、病気の害とは別のもので、
果実や葉など特定の部位で、特定の肥料などが不足する時極端な低温、高温、日照不足など天候の条件が悪い時に発生する症状です。
トマトの栽培で発生しやすい生理障害は以下の3種類です。
葉先枯れ尻腐れ果裂果関連記事:
トマトの生理障害【発生原因と対策を解説】
葉の先だけが枯れ込む症状です。
特に、4〜6段目の果実周辺の葉で発生が多くなります。
葉でカリが不足する事が発生の原因となります。
発生が目立つ場合は、カリ中心の葉面散布で対策を行います。
尻腐れ果果実のお尻が黒く腐る症状です。
ミニ、中玉トマトではほとんど発生せず、大玉品種でよく発生します。
直接の原因は果実でのカルシウム不足です。
カルシウム剤の葉面散布や、葉かき作業で対策します。
裂果果実のヘタの付け根の部分や、肩の部分が裂ける症状です。
果実へ急に過剰な水分が供給された時に起こりやすく、大雨の後などは注意が必要です。
大玉品種でも発生しますが、特にミニトマトで発生しやすいです。
畝のマルチングや、葉かき作業で対策します。
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⑧次作に向けた畑の管理
栽培が終わった時から、次に栽培は始まっています。
特に、堆肥の施用は栽培前に行うよりも、前年の秋に行うほうが効果が出ます。
栽培が終わったら、なるべく早く片付けを行って次作への準備を行いましょう。
次作に向けた畑の管理①:片付け作業
栽培終了後にトマトの片付けを行う時、
収穫できなかった果実は畑に落とさない方が良いです。
ある程度、熟した果実の場合、翌年に果実に含まれていた種子が発芽するためです。
茎、葉の残渣も畑にすき込まず、
捨場を用意してそちらで処理する事をオススメします。
手で耕起する場合は、なかなか分解するまで細かくできず、翌シーズンに残渣が残る場合があります。
関連記事:
トマトの片付け方のコツ【次の栽培に向けての準備もセットで解説】
次作に向けた畑の管理②:堆肥の投入
翌年に、利用する場所と、栽培する予定がしっかり決まっている場合は、
その年のうちに堆肥を入れ、翌年の施用しない方法が良いです。
堆肥の投入時期は栽培までの日数が多い方が効果が高いです。
特に、連作障害の対策をしっかり行いたい場合は秋の堆肥施用が効果的です。
関連記事:
【トマトの連作障害】を失敗の言い訳にするのはやめましょう【もっと大事な管理があります】
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おまけ:自分で苗を育てたい方へ(種まき〜苗管理)
家庭菜園のトマト栽培では、苗を購入して栽培をスタートする方法が一般的です。
種まきから始め、植え付けができる大きさの苗を生産するには、
十分な温度条件60日程度の日数が必要となります。
そのため、
専用の施設や、資材も必要となるため、プロの生産者が苗の栽培を行うことがほとんです。
難しい管理になりますが、参考としてトマトの苗生産管理(育苗管理)について解説します。
苗の育て方①:種まき〜発芽管理
種まき後、発芽までは十分な土壌水分と、地温を確保する事が重要です。
種まきはセルトレイに行うのが一般的トレイ1枚あたり、128〜200個穴があるセルトレイに種を播きます。
種まき〜発芽までは十分な地温を保つ日中の地温:25〜30度夜間の地温:20〜25度を目安に管理します。
管理中の温度により前後しますが、4〜5日後から発芽がスタートします。
関連記事:
トマトの発芽をバッチリ決めるコツ
苗の育て方②:発芽〜移植まで
発芽が開始し約3週間(本葉2枚程度)は、セルトレイで苗の管理を行います。
発芽が揃った後は最低気温を徐々に下げる発芽後は対象の温度は、地温から気温へ変更します。
目安の温度管理は以下のとおりです。
日中の気温:25〜30度夜間の気温:15〜20度発芽が完了した後も、20度を超える夜間の管理を続けると、苗の徒長が起きやすいため、低い温度帯での管理へ切り替えます。
日中は光合成促進のため、気温25〜30度を目安とします。
セルトレイで管理している期間は、こまめな灌水を行い、十分な培土の水分状態を維持します。
関連記事:
ミニトマトの育苗のコツは何か知っていますか?
苗の育て方③:移植〜定植
種まきから約3週間後に、セルトレイからポリポットへの移植作業を行います。
移植後は、定植までポリポットで管理を行います。
接ぎ木を行う場合は、ポリポットへの移植前(本葉2〜2.5枚)の時期に行います。
関連記事:
トマトの接ぎ木に挑戦【家庭でできる方法を紹介】
移植に必要になる資材は2点です。
ポリポット(直径10.5〜12cm)培土(肥料を含む人工培土)予め培土を詰め、十分に灌水をしたポットへ移植を行います。
ポリポット移植後の温度管理移植後は、さらに夜間の温度を低くして管理を行います。
苗の時期に応じた目安は以下のとおりです。
2枚(移植後)〜5枚:10〜15℃5枚〜1段開花始め:8〜10℃日中の温度はどちらも:25〜30℃
ポリポット移植後の灌水管理移植後の1回の灌水は1株(1ポット)あたり、150〜300ml程度とし、苗の大きさに合わせて調整します。
灌水の頻度は、苗の軟弱徒長を防ぐために、必要最低限の灌水管理を意識します。
イメージとしては、
萎れる直前に灌水するです。
実際に萎れてしまうと、灌水のタイミングとしては遅いです。
ただ、必要最低限の灌水頻度にするには、各灌水管理にある程度の間隔をつくる事が必要です。
あまり、無理してギリギリまで待つ必要はないですが、培土に含まれている水の量や、天候なども考慮して、萎れる前の灌水を行います。
これまで、初めてでも収穫できる、失敗しないトマトの育て方について、解説しました。
栽培が順調に進み、美味しいトマトを収穫してもらいたいですが、自分のトマトの収穫が難しい場合や、プロの生産者が育てたトマトを食べてみたい時は、野菜の宅配サービスの利用もひとつの手です。
産直無農薬野菜定期便らでぃっしゅぼーや(定期宅配コース)以上、「トマトがあれば〜何でもできる!」が、座右の銘。
とまと家・中島がお届けしました。
Happy Tomating!!
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